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理想的な布団の選び方


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理想的な布団の選び方 その1:布団に要求される基本的な特性とは

   人は、夜間寝ている間にコップ1杯から2杯分の汗をかきます。 この汗は、敷き布団掛け布団に吸収されたり、敷き布団掛け布団を通じて部屋に放出されます。 このため、敷き布団掛け布団には、保温性だけではなく、吸湿性や透湿性が重要になります。 吸湿性とは湿気を吸い取る性質のことで、透湿性とは湿気を外に逃がす性質のことです。 吸湿性や透湿性が乏しいと、布団の中が高湿度になり、不快になって熟睡できないばかりか、 発汗が十分に行われないため、疲労物質や老廃物が体から放出されにくくなり、睡眠を取っても疲れが抜けません。 このように、心地よく眠る快眠は仕事で蓄積した疲労を回復するために非常に重要であり、 また、快眠を取れるようにするためには、布団選びが重要になってきます。

理想的な布団の選び方 その2:敷き布団に適した素材とは

   敷き布団は、その1に述べた基本的な特性以外に、体をしっかり支持する「支持性」も重要です。 支持性が弱く柔らかい敷き布団を使用すると、腰部が沈み込んで寝返りしにくくなり寝苦しさを感じるばかりか、 腰痛を起す危険性も出てきます。 以上を考慮すれば、各素材の敷き布団としての適性は以下のように評価できます。
  • キャメル布団 ・・・ 透湿性が羊毛の約2倍と高く、また吸湿性も優れているので湿気の多い日もさらっと爽やかです。支持性も良好で腰痛防止に効果的です。 敷き布団の最高峰と言えますが、かなり高価です。
  • 羊毛布団 ・・・ 吸湿性が綿の2倍、アクリルの約8倍と優れていますし、支持性も良好ですので敷き布団に適しています。 ただし、綿布団よりある程度高価です。また、綿布団と同様、取り込んだ水分は放出しにくい方です。
  • 綿布団 ・・・ 羊毛布団には及びませんが、吸湿性が優れていますし、支持性も良好ですので敷き布団に適しています。 しかし、取り込んだ水分は放出しにくいので、天日干しや布団乾燥機による乾燥が不可欠ですが、乾燥するとふかふかの回復力は抜群です。 羊毛布団に比較して2倍の重さがあるので、特に高齢者の方には取り扱いにくいという難点はありますが、 価格が手頃ですので、天日干しや布団乾燥機で頻繁に乾燥させるという前提であれば、敷き布団に適した素材と言えます。
  • ポリエステル布団 ・・・ 保温性・吸湿性は、綿布団に劣りますが、透湿性があるため敷き布団として使用可能です。 吸湿性が低いのであまり乾燥させる必要が無く、価格も安いので最近の安価な布団セットにはかなり使用されています。 ただ、長期使用すると布団の復元性が悪くなり、薄くなり、保温性も低下して来ますので2~3年が寿命と考える必要があります。 また、「わたぼこり」がほとんど出ず、細菌やダニの温床にもなりにくいので、ぜん息の方にはお勧めと言われています。
ただ、吸湿性・透湿性の優れたキャメル布団や羊毛布団を使用しても、日々の手入れは行う必要があります。 外気が冷たい時期や、湿度が高い時期には、布団の中を透過して出てきた湿気が結露しやすくなりますので、 布団や布団を引いた場所は、昼間に十分乾燥させましょう。

理想的な布団の選び方 その3:掛け布団に適した素材とは

   掛け布団の条件としては、その1に述べた基本的な特性以外に、 軽さや柔らかさ、および寝返りを打ったとき肩から熱が逃げないよう体にまとわりつく特性(ドレ-プ性)も重要な要素になってきます。 以上を考慮すれば、各素材の掛け布団としての適性は以下のように評価できます。
  • 羽毛布団 ・・・ 羊毛や綿に比べて吸湿性は高くありませんが、透湿性に優れているので、水蒸気を速やかに外に逃がしてくれます。 掛け布団としての特性が非常に優れており、掛け布団の最高峰と言えるでしょう。 また、吸湿性が低いため乾燥時間が短くて済み、圧縮回復性に優れており、軽いのでお手入れや収納が楽です。 水鳥の羽毛はダウン(Down)とフェザー(Feather)に分けられます。 ダウンは、胸から腹部にあるタンポポの綿毛のような形をした羽毛で、フェザーは、いわゆる鳥の羽根です。 羽毛布団とは、そのダウンが50%以上含まれたものを言いますが、ダウンの混合率の高いものほど高級といえます。 ただ、ダウン100%では軽すぎますし、つぶれやすいので、 高級品でも5%程度フェザーを混ぜるのが普通です。
  • 羽根布団 ・・・ 一般的に、フェザーの中でも全長6.5cm以下のスモールフェザーと呼ばれるフェザーが使用されています。 羽毛布団に比べると、ボリューム感、弾力性、保温性がやや劣りますが、比較的安価で軽い掛け布団になります。 また、室温が非常に冷える真冬以外であれば、真夏でも使用できるため、人気の掛け布団でもあります。 ただし、圧縮すると、軸が折れてしまいますので、羽毛布団のような圧縮収納には適しませんので、ご注意下さい。
  • 羊毛布団 ・・・ 吸湿性が綿の2倍、アクリルの約8倍と優れていますし、重さも綿布団の半分程度なので、 羽毛布団は軽すぎるという方には、掛け布団として使用されています。 価格はウールの質によりかなり差があります。また、綿布団と同様、取り込んだ水分は蒸発しにくい方です。
  • 真綿布団 ・・・ 真綿とは繭(まゆ)をわた状に引き伸ばした物であり、素材としては絹になります。 木綿が登場する以前は、「わた」と言えば真綿のことを指していました。 掛け布団として優れた特性を持ちますが、高級品であるため一般に使用されることは多くはありません。
  • 綿布団 ・・・ 吸湿性・透湿性は優れていますが、重いのが難点であるため、掛け布団としては一般的な素材ではありません。
  • ポリエステル布団 ・・・ 保温性・吸湿性は、他の布団に劣りますが、透湿性があるため安価な掛け布団として使用可能です。 ただ、長期使用すると布団の復元性が悪くなり、薄くなり、保温性も低下して来ますので3~4年が寿命と考える必要があります。 また、「わたぼこり」がほとんど出ず、細菌やダニの温床にもなりにくいので、ぜん息の方にはお勧めと言われています。

ダウンの質に関する豆知識

   ダウンは一般的に、グース(Goose:ガチョウ)あるいはダック(Duck:アヒル)などの水鳥から採られます。 グースはフォアグラ(肥らせたグースの肥大肝臓)を、ダックは食肉あるいは北京ダックのように皮を目的に育成されます。 このため、ダックの飼育期間はグースの飼育期間より短く、ダックのダウンは十分に生育する前に採られることになります。 したがって、一般的にグースのダウンはダックのダウンに比較して、コシがあり、保温性に優れた良質のダウンであり、 高価になります。

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